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カウンセリング
問題を先延ばしにしない~コロナ禍を生きる工夫~
コロナ禍と世間で言われて以降、特に政府の緊急事態宣言が解除されてから、新たにカウンセリングのご予約をされるかたがじわじわと増えて参りました。
コロナ禍は私たちに、人生について立ち止まって考える時間を与えてくれているのかも知れません。
仕事、家事、子育て、学業、恋愛、健康、などなど・・・。
コロナ禍の非日常は、私たち一人一人の「ほんとうは先延ばしに出来ない問題」に、向き合うチャンスとも言えるでしょう。
人は、たとえ苦しくても、現状を変えたがらない傾向があるように思います。
苦労して方向転換するよりは、つらくても「今まで通り」の方がラクなのです。
忙しい日常のルーティーンがなおのこと、立ち止まって考えるチャンスを奪います。
ところがコロナ禍によって、変わらないと錯覚していた日常が、壊れました。
私たちのかつての日常は、もう戻らないことを、たくさんのかたが感じていることと思います。
日常の枠組みの中で、守られ、隠されて来た個人の問題も、大掃除の時にベッドの下から思いがけないものが出てくるように、ゴロゴロとその姿を現し出しました。
コロナ禍の不安や恐怖といったストレスが、一方では人の人生を前進させる勇気や決意を生んでいます。
あるかたは、30年来の問題に向き合う覚悟でカウンセリングを始められました。
一時、棚上げしていた人生の課題に、再び取り掛かられているかたもいます。
コロナ禍を福に変える。
その工夫のひとつが、長年抱えている課題を、もう先延ばしにはしないで取り組んでみることだと思います。
心理カウンセラー 平史樹