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特別なことではない「死にたい」思い

元気に学校に通う子、会社でバリバリ働いている社会人、子や孫に囲まれ暮らす高齢者、周囲に笑顔を振りまきながらも、「死にたい」と日常的に考えているかたがいます。

今、日本では自殺を考えたことがあるかたが、約4人に1人の割合でいるそうです。自殺者は現在年間2万人台ですが、自殺未遂は50万人を越えているという統計を見ると、死のうという思いの一線を越えてしまった人の数に驚きます。

「死にたい」と思うことは、特別なことではないのだと思います。

多くのかたは、口には出さずにこらえています。大概、死への思いは隠されています。

わたしは、「苦しみ、死を思う人」のお話を日常的に伺っています。

年齢や性別、心身の健康状態や家族環境、生き方や考え方は多様で、これこれこういうタイプの人が自殺しやすいとは単純には言えません。

ただ、苦しくて、こらえてこらえて、誰にも気づかれないまま、しのぐように日々を生きているかたがいるのは事実です。

カウンセリングは、そんなかたを支えることができます。

カウンセラーに対しても「死にたい」とは言えなくて、頼りたくても頼れないかたもいます。

「ただ話を聴いてほしい」「思いつくままに話すことを、さえぎらずに聴いてほしい」「アドバイスはいらないから話につきあってほしい」

カウンセリングでは、そんな要望もできます。

触れたくないことには無理に触れずに、話したいことだけを話すこともできます。

わたしはこれまでの経験から、ただ話を聴くことが、あなたにとっての命綱にもなり得ることを知っています。

全部打ち明けようとしなくてもいいのです。とりあえず今、話したいことだけ話して、少しでも軽くなれれば、それがカウンセリングの効果です。

心理カウンセラー 平史樹

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