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相談例

「薬をやめても大丈夫でしょうか?」

Q「うつと診断されてから十年以上お薬を飲み続けていますが、思ったようには良くなりません。もう薬をやめたいのですが、長い間飲んできましたので飲まなくなっても大丈夫なのかと思うと不安です。どうしたら良いでしょうか?」

A「お薬について、現在も医師に処方されているのであれば、必ず担当されている医師にご相談ください。ご自身の判断で服薬をやめてしまうと、離脱症状(抗うつ薬中断症候群)に悩まされる可能性があります。

また、今の状況は、ご自身にとって満足の行かないものであっても、薬のお陰で小康状態を保っている場合もあり得ます。ですからまずは、医師には薬を「やめたい」というあなたの思いを伝え、それが可能かどうか相談してみましょう。

また、「良くならない」とのことですが、良くならないのはあなたのどのような症状でしょうか?そして良くならないことについて、医師は把握しているでしょうか?その点も医師に伝えましょう。

もしもあなたがうつだとしたら、充分な休養と薬物療法が必要だと思います。これらの治療をしっかりとすれば、個人差はあれ、長くても2年くらいで回復するものとわたしは思っています。

もしもそれらの治療方法で回復が見られないならば、うつの他に二次障害が出ていることも考えられます。

あなたが「よくならない」と感じる背景には、「よくなりたい」という欲求があると思います。あなたがどのように「よくなりたい」のかを具体的に伝えると、医師もあなたの希望と症状に合わせてアドバイスしたりお薬をあなたにより合ったものに処方しやすくなると思います。

患者が受け身で、医師の「お変わりありませんか?」の問いに安易に「はい」と応じてしまうと、特別に何か訴えない限り、医師は同じ薬を処方し続けることになりやすいかも知れません。

今どんな症状があり、それをどうしたいのか?また、症状が生活に支障を来している場合、どのような生活を送れるようにしたいのか、積極的かつ具体的に医師に伝えて行くことが大切です。

心理カウンセラー 平史樹

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