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可能性に意識を向ける
つらいことがあると、ついそこにばかり意識が向きがちです。
そして意識を向け続けることは、体力を消耗します。
つらいことにばかり気が行ってしまい、へとへとになることはありませんか?
つらさを無くすために、人はつらさの原因に問題があると考え、それを解決しようとしがちです。
例えば・・・
腹痛の原因は何だろう?
食あたり?
それとも家庭の問題?
職場のストレス?
市販の薬を飲んでも痛みが消えず、病院で検査しても異常が見つからない。
「気のせいだ」と言われても痛いものは痛い。
原因をあれこれ考えてとらわれてしまい、そこから抜け出せなくなって行く。
気にすることで益々つらさに意識を向け、エネルギーを注いでしまう。
そんな時、つらさはそのままにして、意識を他に向ける方法があります。
エネルギーを別の場所に注ぐのです。
あなたにとって、ドキドキわくわくできるようなこと、しあわせを感じるようなことに意識を向けてみます。
家庭や職場、現実に縛られ過ぎていると、なかなかうまく行きません。
そこで、大好きな音楽を聴いたり、大好きな絵を観たり、大好きな映画を観たり、ゆっくりお風呂に浸かったりして、つらさの世界にいる自分を、夢の世界に誘います。
そして、人生の中で、どうしてもしておきたいことに意識を向けてみます。
人生で、絶対にやっておきたいことを10個ピックアップします。
自分の本当の本音を知りたければ、「死ぬまでにやっておきたいこと」として考えてみます。
そうすると、思いもかけないことが、自分の中から沸き上がってくることがあります。
自分の中に眠っている可能性に触れる体験です。
考えても、本当の可能性は見えません。
考えて出て来るものは、大抵「現実的な」範囲の、可能性です。
しかし、一度死を想定すると、眠っていたあなたの中の本当の可能性が、グワーッと目覚めるかのように沸き上がるのです。
自らの内側から、エネルギーが沸きます。
「可能性」に触れると、まだそれを実行も実現もしていないのに、なぜかドキドキわくわく、しあわせを感じることができます。
死をねがうということではありません。
人はいずれ、誰もが等しく寿命で死ぬ存在であることを思い出すのです。
夏休みは永遠には続きません。
限りがあるから、海に行こうと決心するように、人生も限りがあることを思い出すと、あなたの本当の可能性が感じられるようになります。
それは、とらわれがなく、自由で、創造性に満ちた、生きた力です。
少年や少女が、夢を思い描くような感覚です。
わたしはカウンセリングの中で、しばしば本当の可能性を感じる体験を手伝っています。
それは、わたしにとっても感動的な体験です。
心理カウンセラー 平史樹