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悩み
「休めない」のが悩み
休養が必要だといくらわかっていても、なかなか休みを取れないのはなぜなのでしょうか?
よく「私ひとりだけ休めない」「迷惑をかけられない」という言葉を聞きます。
もしかすると、その心の奥には、「休む」=「何もしない」ことへの恐怖があるのかも知れません。
仕事をすること、家事をすること、育児をすること、勉強をすること、趣味をすること、遊ぶこと。
何か意義のあることをしてこそはじめて、自分には価値があると思える。
そんな思い込みが、私たちにはかなり根深く浸透しているように感じます。
人は、「human doing」の前に、「human being」です。
「何をするか」の前に、「いかにあるか」があります。
「温かく優しい人でありたい」「明るく前向きでありたい」「物事にとらわれず軽やかでありたい」「誠実でありたい」「何事も楽しむ人生でありたい」・・・「ありかた」に正解はなく、人の数だけあり、それは日々成長するものです。
何かをすることばかりに捕らわれていると、結果や成果や評価ばかりが気になってしまいます。焦って心が安らぎません。
そんな時、自分はどうありたいのかを胸に問いかけます。
他人が自分をどう評価して来たか、どう思われてきたかは関係ありません。
今、自分が、どうありたいのか?
現状はどうであれ、どうありたいか、いかに生きたいかを自分に問いかけます。
自分がどうありたいのか確認できると、不思議と力が湧いて来ます。結果にこだわることなく、プロセスを楽しんだり、味わったりできるようになります。
ちょっとひと休みしよう、という心の余裕も生まれてきます。
休むことを、自分に許せるようになります。
心理カウンセラー 平史樹