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カウンセリング

性格は変えられる

性格は、変えられます。
わたし自身、性格は変えられないものだと以前は思っていました。
確かに、性格を過去の蓄積だとすると、それは変えられません。過去は変えられません。
実際、過去の中に生きている人は多いです。
気付くと、いつもと同じパターンの繰り返し・・・というものです。
性格は習慣を形作り、習慣は、いびつであっても人生に安定をもたらします。
しかし人生を変えたい時、過去の積み重ねの上に、新しい性格を作り、それがしっかりと日常生活の上で機能するように、新たな習慣を作って行くことは可能です。
過去に蓄積した性格は変えられなくても、目立たないようにすることはできるし、新しい性格を作り、生活の質、人生の質を変えていくことはできます。
人生を変えたくてカウンセリングに来ているはずなのに、己の性格に向き合うことになると、怒りや絶望、戸惑いや不安をおぼえることがあります。
そうした時には、「自分の性格は変わらない」と思い込んでいないか?「自分の性格は変わらない」という信念を持っていないか?「自分の性格は変わらない」と諦めていないか?自問自答してみて下さい。
自分の性格に向き合うことは、時には非常に不快です。自己嫌悪に陥ったり、自暴自棄になることもあります。
「性格は変えられる」という希望や見通し、信念を持っていなければ、カウンセリングで行き詰まります。苦しくて、逃げ出したくなります。
わたしは「性格は変えられる」と信じています。過去は変えられない。今を変えるという発想で、望み通りの性格を作り習慣にし、人生の質を変えます。
全部変える必要はありません。変えたいところを変えます。
「変えられる」その信念は、わたし自身の性格が変わり、習慣が変わり、人生が変わった実体験によるものです。
わたしの体験が、全ての人に当てはまるとは思いません。ただ、あなたにとっての方法やプロセスがあるだけです。カウンセリングではそれを一緒に模索します。
これで自信がつくと、日々、より良く自分自身を変えて行くための努力が、自分で出来るようになります。
「まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たに」は、可能なのです。
古典にあるこの言葉は、一日一日を大切に生きよと解釈されることがありますが、それならばなぜわざわざ「新たに」という言葉を遣うのか?
わたしはこれを、「人は常に新たな自分になれる」という希望の言葉として受け取っています。
過去に囚われることなく、「今に生きる」とは、そういうことなのではないかと思っています。

心理カウンセラー 平史樹

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