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カウンセリング
ペットに救われる
ペットに救われる例があります。
人はなかなか自分のためだけには生きられないようです。
孤独になった時、
「ごはん、あげなきゃ」
「散歩に、行かなきゃ」
「小屋を、掃除だ」
ペットを世話することで、自分の世話も思い出す。
ペットがいることで、張り合いが出る。
ペットがいるから、慰められる。
家族は、人間だけではないと思います。
ある心臓病の男性が、ある時、医師から絶対安静と告げられました。今歩くと、命取りになりかねないと、しかし男性は散歩を望みました。家で待つ犬のことが気がかりでした。
「犬と自分の命と、どっちが大事ですか?」決めゼリフのつもりで医師は言いましたが、男性はためらうことなく「犬だ!」と応えました。
男性は、犬の世話をやめることなく、手術も成功したおかげで一命を取り留めました。
男性は世話してやりたい気持ちと同時に、犬の世話が自分の命をつなぎ留め、命を育む元にもなっていることを感じていたようです。
猫の人もいれば、オウムの人もいるでしょう。
愛情をかければ、心も大きく成長する動物たちは、太古の昔から私たちの家族であり、優れたセラピストでもあると思います。
孤独の中にあっても、ペットと触れ合うことで、すさんだ人が人間らしさを取り戻すことがあるから不思議です。
心理カウンセラー 平史樹