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カウンセリング

学校、職場、辞めました。行き場のない若者たち

高校までは、何とか無理して周囲に合わせながらやって来れた。

ところが、専門学校や大学に入ってから、適応出来なくなって苦しむ子、あるいは、就職してから適応出来ずに苦しむ子もいます。

苦労して入った専門学校や大学を突如やめたり、就職して一段落と思った矢先にクビになったりした時、事が明るみに出て来ます。

親はただ驚くばかりです。家庭や学校生活でも目に見える問題は一度もなく、成績優秀な優等生であっても、そうなることがあるからです。

育て方が悪かったと自分を責める親もいれば、期待を裏切った子に「怠け者」「役立たず」「親不孝者」と恨みごとを言う親もいます。「好きにしろ」「勝手にして」は結構キツイ言葉です。

そんな子は病気なんじゃないか?心の病だと決めつける前に、ほとんどの場合は病気ではないとお伝えしたいです。

親も子も、どんなに真っ直ぐ努力して来ても、生きづらい時代になっていると思います。

家族会議で答えが出ず、子どもひとりに任せておいても解決しないことの多い問題です。

最近カウンセリングでは、十代や二十代はじめの若者の相談が増えて来ました。

カウンセリングを受けることを親は知っているのかと尋ねると、ほとんどは知らないと言います。

時給800円ちょっとのアルバイト代などを貯めて、カウンセリングを受けに来ます。

解決策は人それぞれなので、じっくり話を聞きながら、今どうしたいか?これからどうして行きたいか?先ずはどんなことから出来そうか?一緒に考えています。

障害を持つ子どもや大人たちへの支援は、法律にも支えられて日々充実して来ていると思います。

ただ、一見健常に見えて、その実もろさを持ち、たくさんの不安を抱えながら居場所を見つけられずにさまよう若者たちの受け皿が、これからもっと必要になると感じています。親の支援も必要です。

今は地道にカウンセリングで、ひとりひとりの声に耳を傾けています。

心理カウンセラー 平史樹

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