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カウンセリング

大人になって気づく、「あれ、虐待だったんだ…」

両親がいて、何不自由なく育ててもらい、大学にも行かせてもらった。「恵まれた家庭」の「恵まれた子ども」だと思っていた。

しかし、大人になってみると、様々な生きづらさに直面するようになった。

体調を崩しやすい。
心が不安定。
人付き合いや会社勤めが長続きしない。
急に落ち込んだり無気力になる。
人に過渡のスキンシップを求めてしまう。
過食や拒食を繰り返す。
自分に自信が持てない。
人の顔色ばかり気にしてしまう。

もちろん様々な原因が考えられるのですが、もしもあなたにこんな生きづらさが続いている場合、もしかしたら、子どもの頃に虐待を受けていなかったでしょうか?

直接の暴力や暴言は、被害を自覚しやすいものです。しかし、虐待は直接のものばかりではありません。

例えば、親同士や同居の祖父母と親などが、常に喧嘩などをして反目し憎しみ合っていたりすると、それは共に生活する子どもにとって、思った以上に心理的な虐待になっていることがあります。

しかし、当の親にも子にも虐待の意識はない。

子どもが成人してから、「・・・ああ、あれは虐待だった」のだと気づくこともあれば、気づかぬままに生きづらさの中で葛藤し続けていることもあります。

虐待とは、体だけでなく、心を傷つけるものです。

カウンセリングでよくご相談いただく様々な生きづらさ。もしかしたら生まれ育った家庭環境が、あなたにとってはつらいものだったかもしれません。

端から見て「恵まれた家庭」ではあったが、あなたは傷ついてしまうような環境で、生き残るのに必死だったかも知れません。

昔のお家の様子を振り返り、話してみることで、見えない足かせから解放されるように、過去から自由になることがあります。

どのような体験でもそうですが、過去から自由になるということは、今ここにいる自分にも自由を感じ、未来の自分にも開かれた可能性という自由を感じることになると思います。

さて、そうは言っても急には過去の経験について抵抗を感じ、語れないこともあります。そんな場合は雑談からカウンセリングを始めることがあります。(好みによっては様々な芸術療法を取り入れます)

雑談カウンセリングを希望されるかたは常にいらっしゃいますが、実際好きで雑談がしたいかたもいれば、本当に話したいことを話せるタイミングを待ちつつ、雑談を希望されるかたもいます。

カウンセリングでは、あなたのペースを大切にします。

心理カウンセラー 平史樹

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