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「うつ病かな?」と思ったら その2

前回、「うつ状態」と「うつ病」の区別が大事だと述べました。

「うつ状態」(病気ではない)か、それとも「うつ病」(病気です)なのか、セルフチェックでは見分けがつきにくいからです。

そこで前回は、そういった時、「自分自身で回復できるかどうか」を、見分けのポイントとしてお伝えしました。

いつの間にか、回復していた。元に戻っていた。ということもあります。一時的な「うつ状態」だったのですね。

では、「うつ状態」か「うつ病」なのか、分からないまま、放っておいても回復しない場合、つらい「うつ状態」をどのようにしたら積極的に自分で回復させることができるのか?今回はその方法をごく簡単にポイントのみお伝えします。

それは、「寝る」ことです。日々の睡眠時間を増やしてみましょう。

もしも職場や学校などに通っている場合、平日は何を置いても寝ることを優先し、ご自分にとって満足いく睡眠時間を毎日確保してください。

休日には何も予定を入れず、目が覚めるまで寝てください。

適性な睡眠時間は、人によってまちまちです。ですので自分にとって理想とする睡眠時間になるべく近づけましょう。

シンプルですが、自分自身が満足行くまで睡眠をとり続けることが回復には必要なのです。

「いや、これ以上睡眠時間を作るのは難しい」と、これまでたくさんのかたに言われました。仕事の事情、家庭の事情はよくわかります。

しかし、もしも「うつ病」になり、薬物治療を始めたとしても、「うつ病」は薬さえ飲めば治る病ではありません。

「うつ病」の治療でも、どうしても睡眠を中心とした休養が必要なのです。休養が主、薬物療法は従だと思います。

「うつ病」が深刻化すると、職場にも学校にも行けません。ひたすら一日中寝る必要も出てきます。

それゆえにこそ、まだ職場や学校に通える状態ならば、真剣に日常生活の中であなたにとって理想的な睡眠時間の確保を実行に移して頂きたいのです。

そのためには、何かを犠牲にして睡眠時間を作る必要があることもあります。

その場合は「犠牲」とは考えず、未来の健康や、仕事や学業の効率化、発展や成長のための積極的な備えと考えてみることが大事だと思います。

心理カウンセラー 平史樹

 

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