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もしも「離婚したい」と言われたら・・・
もしも離婚を求められたら、大抵の場合、相手は相当煮詰めた上で決断していると思って間違いないと思います。
中には、数年、場合によっては数十年考えつづけ悩み続け苦しんだ挙句、離婚を相手に切り出します。
もしパートナーから離婚を持ちかけられたら、日本の場合、相当考えた結果だと思ってよいのではないでしょうか。
離婚を考えるって、どんな心境でしょうか?
逆に、結婚ってどんな気持ちで決意しますか?
お互いの幸せのため・・・そうですよね。それに異議はありませんね?
その「お互い」とは、相手の幸せも含まれますよね。当然ですが。
しかし、つい人は、「お互い」と言いつつも、自分の幸せのために結婚関係を利用しようとしがちです。
※初めから「自分の」幸せのためだけに結婚を決めた人はスタート地点からアウトです。そのような考えであり続けるなら、結婚ではあなたは幸せにはなれません。結婚で自分が幸せになるためには、相手の幸せも必要なのです。それには、お互いの明るく前向きな忍耐と努力と工夫がいります。それが嫌であれば、偽ることなく自分に合った幸せのかたちを探すのが良いです。
パートナーから離婚を切り出され、「・・・やっぱり・・・」と思えたあなたは、まだパートナーの気持ちに寄り添うことができていたと言えるでしょう。
離婚を切り出され、「さっぱり理解できない!」と激怒したり戸惑うのは、頑固さゆえに「自分の幸せ」=「お互いの幸せ」と錯覚していたか、あまりにもパートナーを軽く見ていたかでしょう。
もしも、パートナーに離婚を切り出され、その気持ちを受け容れられずに困惑したら、理不尽だと嘆く前に、パートナーの気持ちを、パートナーの立場に立って想像してみてください。
自分は間違っていない!と憤る前に、柔軟に考えてみましょう。
パートナーに淋しい思いや、つらい思いをさせていなかったでしょうか?
パートナーの気持ちや、感情を想像することが大切です。
あなたに心があるように、パートナーにも心があるのです。
結婚は義理だけで成り立っているものではありません。義理を支えるのには信頼が必要です。信頼を得るには相手を真に満足させなければなりません。結婚生活での満足は、愛情によって感情的に満足が得られているかがとても重要です。
家庭にお金さえ入れていればいいわけではなく、愛情によって情感を満たし続けなければ、花は枯れてしまいます。心は愛情を求めています。
アメリカでは、州によって違いはあるかもしれませんが、離婚に理由はいらないそうです。
「もう、この人とはやっていけない」と思ったら、離婚は相手の合意がなくても成立するようです。
お互いに愛情を満たし合えないのであれば、結婚生活を共にする価値はないということでしょう。
子どもがいたとしても、離婚した父、母、双方が、子どもの成長を支えて行くことはできます。
お父さんもお母さんも同じ屋根の下に居なければ、子育てできないということはありません。
むしろ、子どもがいるからという理由で無理して結婚関係を続け、ギスギスした家庭の中で子どもが病んで行く姿を、いくつも見てきました。
もしも「離婚したい」と言われたら、意地を張って突っぱねずに、ほぼ関係の修復は難しいと考えて腹をくくった方が良さそうです。
もしも、やり直したいという気持ちがあるのならば、相手は「これまでどうして欲しかったのか」「これからどうして欲しいか」じっくり、丁寧に、誠意をもって聞いてみて下さい。
「今さら何??」と取り合ってもらえなくても、少し時間を置いて再び聞いてみてください。相手の「気持ち」に的を絞って、自分はそこを満たせてなかったという前提で聞くのです。
相手がつらかったのならば、言い訳せずに謝るしかありません。
たとえ自分から見たら理不尽に思えても、じっくりと相手の気持ちに寄り添えるか、相手の目線でものごとを捉えられるか、そこを見られています。
心理カウンセラー 平史樹