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カウンセリング

あの人のことで頭が一杯!(ひとまず自分のメンテナンス篇)

「もう、寝ても覚めても、上司の事で頭が一杯で・・・」

「気が付くと息子の事を考えてるんです。もうどうしたらいいのか・・・」

誰かのことで悩んだり困り事があり、頭が一杯だったら、どうしたらいいのでしょうか?

その人に対して、愛の思いを向けることができれば、試行錯誤の内に知恵も湧き、いずれ必ず道は開けて行くと思います。

「頑固でやり方を変えようとしない上司だけど、そんな上司のプライドを傷つけずに、よろこんで納得してもらえる方法はないかな・・・」

「なんで息子はあんなに無茶したがるのかしら?体はもうボロボロじゃない。本人が納得しているなら良いけど、どうか潰れないでほしい・・・」

愛を向けるということは、相手の幸せを願うということであり、最低限、人格を傷つけない、相手を尊重する心を持つということです。相手に対して温かさや優しいまなざしが持てているか、振り返ってみませんか?

そうやって、己を振り返ってみて、相手に対してしらけた思い、冷めた眼差し、愚痴や不平や不満の心、積もり積もって怒りや憎しみをばかり向けてしまっているようでしたら、これ以上は苦しみが増すばかりと思い定めて、その人に対する思いはいったんパシッと切断してしまいましょう。

そんな時には、心の中はその人のいない世界にして、ご自分のメンテナンスに励んでみませんか?愛の思いを自分に向けるのです。

自分に愛を向けると言っても、抽象的には考えず、要素分解して具体的に考えます。

身体、心理、社会、実存の4つの視点で考えてみると、自分の生きざまの偏りを見つけやすくなります。

身体面ならば、三食バランスよく食べているか?睡眠は充分とれているか?適度に体を動かしているか?

心理面ならば、趣味や息抜きでリラックスやリフレッシュを与えているか?

社会面ならば、関わっている人間関係が例えば職場だけになっていないか?家族との時間にもっと時間は割けないか?地域活動に参加したり、友人と予定を合わせて一緒にお茶を飲んだり食事をしたりしているか?

実存面ならば、自分で納得のできる人生設計ができているか?生き方の優先順位を見直しているか?目標や生きがいを持って生きているか?

など、4つの視点からチェックすると、必ず、「ここはもっとこうしよう」「あそこが足りなかったもっと考えよう」と改善したい点が見つかります。自分自身のことなので、取り組みやすく、取り組めば心も体もより健康で強くなって行くのを感じられます。

こんな方法で自分自身に愛を向けると、飲酒や喫煙、ゲームやギャンブルで誤魔化すことなく、自己実現能力や自己解決能力を高めていくことができます。

自分自身が充実し満足した生活を求めるようになると、人間関係での悩みは、なくならないまでも小さなものになります。

誰かに囚われ過ぎていたら、ちょっとその人から目線を外す。そして、自分自身に愛の眼差しを向ける。

気になる人に使っていた膨大な時間とエネルギーを、自分自身に向けましょう。

心理カウンセラー 平史樹

 

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