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相談例

「余命のない友達に、何をしてあげれば良いのかわからない」

Q「大好きな友達が、死んでしまいそうです。入院しているのですが、病院では、いつ亡くなってもおかしくない状態と言われているようです。わたしには何もしてあげられません。お見舞いに行ってもいいのかどうかも迷っています。どうしたらいいのでしょうか?」

A「お友達のことを思うあなたは、本当に優しい心をお持ちですね。・・・お医者様も、お友達ご本人も、余命がわずかしかないことをご存じなのですね?病気のかたにしてあげられることは、お医者様の治療だけではありません。会いに行く、ほんのひと時でもいい、ただそばにいるだけでも、お友達はうれしいのではないでしょうか?お見舞いに行くか迷われているとのことですが、もしもお友達が面会できる様子でしたら、会いに行ってはいかがでしょうか?お花もお土産も、なくていい。『治るといいね』とも『治らないと言われても諦めるな』とも、言わなくていい。実際に会って、どんな言葉が浮かぶかは、その時の感情に任せて、「会いに来たよ」と、そばに寄り添って、あなたのぬくもりが伝わるようにしてあげてください。許されるなら、手を握ったり、体を優しくさすったり、そっと抱きしめてあげてください。もしもお友達が既に話せなかったり、見えなかったり、聞こえない状態でも、あなたのにおいや、気配や、存在を、感じることができるかも知れません。『あ、〇〇ちゃん、来てくれたんだなあ』とわかると、とてもうれしいと思いますよ。お友達がどのような状況にあっても、寄り添うだけで、想像もつかないくらいに幸せにすることもできます。お友達は、これから自分がどうなっていくのか、不安で一杯かも知れません。勇気がいることだとは思いますが、あなたが会いに行くことで、お友達を幸せな気持ちにできるかも知れません。実際にどう感じるかはお友達次第なのですが、あなたがほんの少しでも寄り添うことで、計り知れない勇気や安心感をお友達に与えることができるかも知れないということを、心からお伝えしたいと思います。」

心理カウンセラー 平史樹

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